お盆の仏壇、お祀りの仕方について

2015/07/18

『お盆のおまつりの仕方を教えてほしいのですが』
『何を御供えしたらよいのでしょう?』

というお電話を沢山頂きます。そこで、基本的なお祀りの仕方をこちらでご紹介します。ご準備の参考になさってください。

1.提灯

「精霊(おしょらい)さんがお墓から戻ってこられる時の目印になる」という考えから、軒先に提灯をぶら下げます。現在では、お仏壇の両脇に、あるいは天井から提灯を一つ提げるというのが普通に行なわれています。提灯の種類は問いませんが、毎年使用するものですので何度も使用可能なものがよいです。

2.夏野菜と果物

夏らしい野菜、果物を供えます。神峯山寺のある地元では、農家が多いのですが、どこの家も大きな仏壇があります。そこでは、芋茎(すいきいも)の大きな葉の上にスイカ、トマト、とうもろこし、豆などの沢山の野菜や果物が供えられています。

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3.お餅・饅頭

お餅と饅頭は法事につきものですが、夏のお盆の際は、おはぎを作られる家庭が多いです。

4.お膳

法事や年忌の時と同じように、お膳を作ります。私どもの地域ではお盆の期間中、毎日お膳を作る家庭が多いです。

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※神峯山寺の地元の方の祭壇です沢山の野菜や果物などが御供えされています

5.初盆の時

初盆の時は、初盆の方だけに仏壇とは別に「精霊棚(しょうれいだな)」を作ります。 神峯山寺の地元では、それぞれの家が自分たちで「精霊棚」を作り、初盆の方の位牌を入れてお仏壇の隣にお祀りしていますが、昨今は仏具屋さんにこの「精霊棚」が売っています。しかし、これはなくてもかまいません。

以上、これらは伝統的なお盆、初盆のお祀りの仕方ですが、地方・地域によってお祀りの仕方には違いがあります。基本的な考え方は、お盆の期間中は亡き人がお墓から戻ってこられて、ご自宅におられるようなつもりで亡き人にご馳走を御供えし、一家で過ごす日々と考えればよいと思います。ですから、お供え物も亡き人のお好きだったものを御供えすればよいでしょう。


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